駅を出たら、もう着いてた。

そう、魔法のような体験。
JR大塚駅の北口、改札を抜けて30秒。
カプセルイン大塚。通称CIO。
CIO=Capsule Inn Otsuka。ちょっと政府系の組織の様な略称が好き。
先にひとつだけ大事な注意。大浴場・サウナは男性専用だ。
女性専用フロア(シャワーのみ)はあるが、この記事で書くサウナ体験は男性側の話になるゾ!
私はこの施設に何度も行っている。
「また来てしまった」 という事実が、
CIOの良さを一番説明している気がする。
この設備の素晴らしさ、そしてなぜ何度も通ってしまうのかを
徹底的に紹介したいと思う。
アクセス:大塚で降りたら、もう着いてた
JR山手線、大塚駅北口。
徒歩30秒は比喩じゃない。
ワリとマジに、具体的な時間だ。

感覚的には駅直結に近い。
大塚という街自体が面白い。
池袋の喧噪でもなく、巣鴨の老人街でもない。
独特のトーンがある。
最近は「池袋に住めないから大塚」という若者が増えているらしい。
家賃高騰で押し出された20代が大塚に流れ込んで、
昭和の路地と新しい人の流れが共存している。奇妙な街だ。
ちなみに大塚には都電荒川線も通っている。
都電に揺られて昭和レトロ銭湯に流れるのも一興。
ニュー椿(やすらぎの湯)のレビューも書いているので、大塚とセットでどうぞ。
その路地のひとつにCIOはある。派手な看板もなく、外観は地味。
「ここに何かがある」という雰囲気だけ漂っている。

入り方:迷うかも?
初訪の人が戸惑いやすいのは、入口だ。
正面から堂々と入る造りではなく、ビルの奥へ進んでエレベーターに乗る。
フロントは4階。受付を済ませて、大浴場・サウナは8階へ。
「本当にここで合ってるのか?」と不安になるが行けばわかるさの気持ちで。

一番最初はむっちゃ怖かった思い出がある。
1,500円という暴力
| コース | 料金 |
|---|---|
| クイック90分 | 1,500円 |
| 3時間コース | 1,900円 |
| 宿泊 | 4,000円以下 |
| 館内着(ガウン) | 200円(別途) |
水は飲み放題。フェイスタオルとバスタオルが1枚ずつ支給される。
シャンプー・ボディソープ・カミソリ・歯ブラシ・ドライヤー・化粧水などアメニティもフル装備で、
ほぼ手ぶらで行ける!
宿泊は3,900円前後。
なお営業は24時間だが、月曜10:00〜14:00は清掃のため浴場が使えない。
注意されたい!
この価格で、100℃超のサウナと14℃の水風呂と非常階段の外気浴が全部込み。
「サウナで世界を救うつもりか?」と思わせる価格設定。
愛かサウナか?

CIOが愛される理由の一つです。
ロッカー:開かないが焦るな、ねんじろ!
これがCIOの最初の洗礼だ。
鍵を差し込む。回す。開かない。
力を入れる。角度を変える。引っ張る。押す。
開かない。
「壊れてる!」と焦りそうになるが、待て。
着替え中の2人連れも、ぼやいていた。
「ここ、マジでムズいんだよね」
これはCIOの通過儀礼だ。

ささやけ、まわせ、おしこめ、ねんじろ!
ちなみに再訪したときも、同じだった。
何度来てもロッカーは開かない。

全裸で帰る羽目になるのか、
と涙目になった瞬間に開くまでが料金に含まれます。
サウナ:ikiストーブと、予告なしのゲリラ
浴室の扉を開けると静寂。湯の流れる音だけが聞こえる。
サウナ室の扉を開けた瞬間、肌を突き刺す熱気が来る。
鎮座しているのはバカでかいMETOS社のikiストーブ。

でけえよ
公称温度は95℃前後らしいが、温度計は100℃超えを指していた。
優しい暖かさじゃない。
有無を言わさず、暴力的に、熱が入ってくる。

良い暴力も、ある。
ちなみにこのikiストーブ、2021年のリニューアルで導入されたものらしい。
搬入時にデカすぎてドアにつっかえ、重すぎて床の補強が必要になり、
足りない資金はクラウドファンディングで集めたという逸話がある。ほんとかよ?
計算ではなく、気合いでここに置かれたストーブ。
CIOの「設計されてない感」は、ストーブの来歴からして筋金入りだ。
最上段は耳がやけどするレベルで熱い。
2段目で我慢しろ。いのちをだいじに。
客層はイカツめ。腕に墨が入った男、騒がしいグループ、
一人で黙々と入っている熟練のガチ勢。
このカオスなバランスが成立しているのがCIOだ。
ただしサウナ室自体は不思議と空いていて、自分のペースで入れる。
そして15分に一度、このサウナは牙を剥き出しにする。
オートロウリュだ。
「ジュワァァァ」なんて生易しいもんじゃない。
「ゴォォォッ!!」
天井からゲリラ豪雨みたいに水が降り注ぎ、蒸気の爆弾が炸裂する。

やりすぎだよね。(笑顔)
さらにCIOには、もう一つのロウリュがある。
オートロウリュの合間に、スタッフが突然入ってくる。
ストーブの前に立ち、柄杓を構え、こう言う。
「温度下がってきましたよね」
……いや、十分、、、、90℃超えてます、、、、
そして間髪入れずにストーブへ水をぶちまける。
ゲリラロウリュ。
主観的温度判定による、予告なしの追加ロウリュ。
体感温度が一気に跳ね上がる。
その瞬間、いかつい客も熟練者も、全員が同じ顔で苦笑いである。
マニュアルにない。スタッフが「もうちょい熱くしたい」と思ったから水をかけた。
ただ、それだけ。そしてこの野性味がCIOのコアだと思う。
水風呂:14℃。追い氷を入れられるゾ!
水風呂は14℃。
ライオンの口から水が注がれている。
風情。情緒。旅情。高級感。
ただ、CIOの真価はそんなもんじゃ終わらない。
水風呂の横に、クーラーボックスが置いてある。
中には、氷がパンパンに詰まっている。
自分で追い氷ができるのだ!入れ放題だっ!
正気ではないと思いながら入れていくぅ!

完全にいかれてやがる(笑顔)
氷を自分の周囲に集めて、身体の周りに浮かべる。
水温計は14℃のままだが、身体に触れる水は確実に冷たくなる。
体感、シングル(一桁台)に近い。擬似シングルが爆誕する。
この「勝手にやっていい」というこの思想は、
サウナーへの信頼の表れだと思う。
非常階段で、頭が空っぽになる
浴室を出て、無機質なドアを開けると、
そこは非常階段だ。
鉄の階段。コンクリートの壁。大塚の街並みを見下ろす視界。
風が吹く。椅子が並べてある。
ここに、どっかと座る。

んんぎぃぃぃぃぃやぃぃぃ!(歓喜)
頭が空っぽになる。
都会の真ん中でタオル一枚で非常階段に座っている自分、
客観的には意味不明な状況だが、これが最高に気持ちいい。
おしゃれな施設では絶対に体験できない、都市の生の空気を浴びる感覚。

マジでCIOが最高だな、と思う瞬間です。
ちなみにベランダにも椅子がある。非常階段が混んでたらこっちに行こう!
休憩室の「風吹ケイ」と、男たち
3セット終えて休憩室に入ると、テレビがついている。
風吹ケイのCIOでの水着動画が、エンドレスでループしている。
リクライニングチェアに座った男たちを見渡す。
全員、スマホをいじっている。
テレビを見ている人間は、一人もいない。
誰も見ていないのに、ずっと流れている水着動画。
見ていないふりをしながら、同じ空間にいる男たち。
……みんなチラチラ見てんだろ?ん?正直に生きろ。
サ飯:CIOは飯を出さないけど好き。
CIOに館内レストランはない。
「サウナの後にそのまま飯」ができない施設だ。
だがこれは、CIOからの無言のメッセージだと思っている。
「飯くらい、懐の深い大塚の街で食ってこいや」 と。
整った後に外に出て、北大塚ラーメンへ。
サウナで失った塩分が、体にギュンギュン染み渡る。

なお館内は飲食物の持ち込みOKで、電子レンジ・漫画・Wi-Fi・無料のイオンウォーターまである。
レストランは無いが、コンビニ飯を持ち込んで休憩室でダラダラする、という使い方もできる。
グラッチェ!CIO!
まとめ:また行く。理由など要らない。
カプセルイン大塚は、サウナとしての芯が太い。
華やかさはない。しかし、おもてなしの心がある。
それがいい。
ロッカーは開きにくい。客層はいかつい。休憩室はシュールだ。
全部合わせて、CIOが好きだっ!(告白)
また行く。理由など要らない。
施設情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 施設名 | カプセルイン大塚(CIO) |
| 住所 | 東京都豊島区北大塚2-15-10 |
| アクセス | JR山手線 大塚駅北口 徒歩30秒程度 |
| 営業時間 | 24時間営業(※月曜10:00〜14:00は清掃のため浴場利用不可) |
| 料金 | 90分 1,500円 / 3時間 1,900円 / 宿泊 3,900円前後 |
| 利用区分 | 大浴場・サウナは男性専用 |
| 館内着 | 200円(別途) |
| タオル | フェイスタオル・バスタオル各1枚支給 |
| アメニティ | シャンプー・コンディショナー・ボディソープ・カミソリ・歯ブラシ・ドライヤー・化粧水・乳液・綿棒 |
| 館内設備 | Wi-Fi・漫画・電子レンジ・飲食持ち込み可・イオンウォーター無料 |
| 支払い方法 | 現金・クレジットカード・電子マネー・QR決済 |
| サウナ室温 | 公称95℃前後・体感100℃超(ikiストーブ・オートロウリュ15分間隔) |
| 水風呂 | 約14〜15℃(氷投入可) |
| 外気浴 | あり(非常階段・ベランダ) |
| 公式サイト | https://www.capsule-in-otsuka.co.jp/ |
よくある質問(FAQ)
女性も利用できる?
大浴場・サウナは男性専用。女性専用フロアはあるが、シャワーのみでサウナは利用できない。
料金はいくら?
クイック90分1,500円、3時間1,900円。館内着(ガウン)は別途200円。タオルは支給、アメニティ完備、水は飲み放題。
宿泊はできる?
カプセルホテルなのでもちろん宿泊可。3,900円前後(女性はもうちょっと安い)。サウナからの寝落ちで完璧!
サウナに何を持っていくか迷ったら
CIOはタオル支給・水飲み放題で身軽に行ける施設ですが、「仕事帰りに寄るなら何を持つか」は施設タイプで変わります。施設タイプ別の持ち物リストを1本にまとめたので、サウナバッグの中身に迷ったらこちらをどうぞ。
さすがのサウナ。
大塚は最高だった!

