大塚。
山手線に揺られ、仕事で疲れ果てたおっさんが流れ着く街。
そんなイメージ、あるかもしれません。私もそんな感じ。
物価高騰、もしくは家賃の高騰をうけてか”池袋に住めないから大塚”という
若者が増えているらしい。そんな時代の流れもあるんすね。

若者が無茶苦茶多いんすけど。
(なぜか恥ずかしい)
そんな大塚でサウナーたちに、畏敬の念と共に語られる場所。
その名も「カプセルイン大塚」。通称CIOがある。
「あー、あの昭和感あふれる古いカプセルね」
なんて、知ったような口を利くヤツ、だめだなぁ。

俺のことね。
油断してると、ヤケドするぜ?
都会の喧騒のど真ん中で、魂をリセットするための、
俺たちみたいな戦う男のための修道院。
行ってきました!
- 灼熱地獄!CIOのサウナのヤバさ
- 狂気の「追い氷」水風呂
- CIOの真骨頂!「非常階段」外気浴
- サ飯は街で!CIOの懐の深さ
アクセス:改札から30秒の異世界
まず驚くのが、その立地。
JR大塚駅の改札を出て、北口方面へ。
ものの30秒。

「え?もう着いたの?」って声出る。ありがてぇ。
日常と非日常の境界線がものすごく希薄化するね。
さっきまで戦場(オフィス)にいたのに、一瞬で聖域の門の前に立っている。
この感覚が素敵。

急に来る。この感じ。
路地に入るとすぐ来る。大塚の妖しさにベストマッチな風貌と立地。
料金:コスパの鬼。というかバグ。
料金体系はシンプルだ。
クイック90分1500の鬼安仕様。愛してる。
3時間コースで2,000円弱。宿泊でも4,000円でお釣りがくる。

安すぎだろ!
体験のクオリティを考えたら、価格設定がバグってる。
「まぁ、ゆっくりしていけや」という、CIO施設の懐のデカさを感じるぜ。

お嫁にもらってください。
サウナ:ここは灼熱地獄か?ikiストーブの洗礼
さて、本番だ。
浴室の扉を開けると、そこはもう別世界。
静寂。聞こえるのは、湯の流れる音。
そして、サウナ室へ。
扉を開けた瞬間、肌を突き刺すような熱気が襲いかかってくる。
と、ともに聞こえてくるのは猛者たちの呼吸音だけだ。

狭いから、距離感近め。
ハードだぜ。
温度計は100℃超えを指している。だが、数字以上の何かがある。
鎮座するバカでかいMETOS社のikiストーブ。コイツが元凶だ。
優しい暖かさじゃない。暴力的で、有無を言わさぬ熱。

感想としては
「ひぎぃ」かな。。
そして15分に一度、ヤツは牙を剥く。
オートロウリュ。
「ジュワァァァ…」なんて生易しいもんじゃない。
「ゴォォォッ!!」
天井からゲリラ豪雨みたいに水が降り注ぎ、
蒸気の爆弾が炸裂する。
毎回「グゥ!」って声が出る。
最上段なんかに座ってたら、耳が焼けて、マジでヤケドする。
ここは敬意を払って2段目で我慢。無理は禁物の熱さ。
結構本気で最上段はやめといた方が良いかも。

いのちをだいじに。
あるのは、己と向き合うための、灼熱と静寂だけだ。

大塚ってこんなストイックでしたっけ?
水風呂:キンッキンの14℃!からの「追い氷」
灼熱地獄から逃げ込む先。それが水風呂だ。
サウナ室の目の前という、完璧な動線。1歩、2歩でダイブできる。

汗はちゃんと流すんやで。
水温は、キンッキンの14℃!
バイブラ(泡)は無い。
ライオンの口から注がれる水。風情あるじゃん。
ただCIOの真価は、そんなもんじゃ終わらない。
水風呂の横に、クーラーボックスが置いてある。
中には、氷がパンパンに詰まってる。

なんだよ「追い氷」って!入れ放題って!
正気ではない(褒め言葉)
常連と思しき猛者たちが氷を投入していく。
「アワワワワ」って感じである。狼狽えるだろ普通。
水温、たぶん12℃とかになっているに違いない。
俺は怖くて無理だったよ!
ととのいスペース:CIOの楽園は「非常階段」にあるよ
さて、CIOの真骨頂だ。
浴室にもプラ椅子はある。それは罠だっ!
体を拭き、バスタオル一枚を腰に巻く。
そして、無機質なドアを開けて外へ出る。
そこは… 非常階段だッ!

眼下には、大塚。
ビル風が、火照った体を優しく撫でていく。
この背徳感。この開放感。
なんだこりゃ!最高にイイ!!!

ギモッヂィィィィ!!!
都会のど真ん中で、タオル一枚で空を見上げる。
頭は空っぽ。血が全身を駆け巡るのが分かる。
ガッツリあまみも出て、ぐったり昇天。
大塚の街が好きになる。LOVE。
サ飯:レストランは無い。それがイイ。
CIOには、レストランが無い。
「えー、サ飯食えないの?」と思うなかれ。
これは、CIOからの無言のメッセージなんだ。
「サ飯くらい、懐の深い大塚の街で食ってこいや」 と。
その潔さ、嫌いじゃないぜ。
おかげで、俺は最高のラーメンに出会えた。

サウナで失った塩分が、体にギュンギュン染み渡る。
アヘ顔ダブルピースで、心の中で叫ぶ。

グラッチェ!CIO!
まとめ:ここは戦う男の修道院だ
カプセルイン大塚。
古き良き昭和の魂と、最新のフィンランド式エンジンを併せ持つ、ハイブリッドな聖地。_
流行りのオシャレサウナとは違う。ここには本物がある。
日々の戦いで疲弊した心と体を、強制的にリセットしてくれる、暴力的な優しさ。
タオルが使い放題なのも、地味に嬉しい。
サウナーのこと、分かりすぎだろ。
ここは単なるサウナじゃない。
都会という戦場で戦う男たちが、全てを忘れて己と向き合うための、修道院だッ!
しみったれた日常を洗い流しに、またここへ巡礼に来ることを誓う。
いいお湯でした!

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施設情報
- 名称: カプセルイン大塚
- 住所: 東京都豊島区北大塚2-15-10
- アクセス: JR山手線 大塚駅 北口 徒歩30秒
- 営業時間: 24時間
- 公式サイト: https://www.capsule-in-otsuka.co.jp/
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